TOKIWA
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連載・第一篇 SERIES PART I
巻第三 第十三

赤山大明神

Sekizan Daimyōjin-ji — Shintōshū, Vol. III, No. 13
典拠神道集 巻第三 第十三
著者渡邉 朱鷺
巻第三 第十三 赤山大明神事
原 典

赤山大明神は比叡山延暦寺の鎮守神なり。本地は牛頭天王なり。

赤山禅院の守護神にして、疫病を除け、国家鎮護の神なり。

最澄が比叡山を開く時、赤山明神が示現して守護せり。本地垂迹の理を明らかにし、神仏一体の証なり。

【要 約】

赤山大明神は比叡山延暦寺の鎮守神で、本地は牛頭天王。赤山禅院(京都市左京区)の守護神として疫病除け・国家鎮護を司る。最澄の開山の際に示現して守護したという縁起を有し、天台宗の布教と疫神信仰が結合した例として重要。

【注記】

赤山禅院は円仁(慈覚大師)が唐の赤山法華院に倣って創建した京都北白川の社で、天台宗と深く結びつく。牛頭天王(祇園信仰)との習合は、延暦寺が祇園社(八坂神社)の本所であったことと密接に関わる。本地垂迹の枠組みで疫病除けの神格を仏教的に説明する点は、祇園大明神事(巻第三)と共通する。比叡山の鎮守として高座天王事と対応する。

── 本地仏対応表 ──
前生の姿(因位)顕現先・場所本地仏
赤山大明神赤山禅院 本殿牛頭天王(習合)