TOKIWA
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連載・第一篇 SERIES PART I
巻第八 第四十三

上野国赤城山三所明神内覚満大菩薩

Kōzuke Akagi-san Sansho-Myōjin Kakuman Bosatsu-ji — Shintōshū, Vol. VIII, No. 43
典拠神道集 巻第八 第四十三
著者渡邉 朱鷺
巻第八 第四十三 上野国赤城山三所明神内覚満大菩薩事
原 典

上野国赤城山三所明神は、覚満大菩薩なり。本地は覚満大菩薩なり。

赤城山の三所(大沼・小沼・覚満淵)を祀る。

本地垂迹の理を明らかにし、神仏一体の証なり。

【要 約】

上野国赤城山の三所明神のうち、覚満淵に鎮座する覚満大菩薩の縁起。赤城山の三所(大沼・小沼・覚満淵)の本地垂迹を説明し、赤城山全体の神格構造を補完する。赤城大明神事(巻第七)の後続として連動する章。

【注記】

覚満淵(かくまんぶち)は赤城山のカルデラ内にある湿原・小湖で、現在も群馬県前橋市内の名勝として知られる。「覚満」は比叡山の天台僧の名であるとも、在地の伝承上の人物であるともいわれる。赤城大明神事(巻第七・第四十)では大沼に赤城御前、禅頂に三所、小沼に高野辺大将が顕現するとされており、本章はその補遺として覚満淵の神格を独立した縁起として語り直したもの。上野国グループの縁起が細部にわたって補完的に配置されている点は、神道集の上野国への特別な関心を示す。

── 本地仏対応表 ──
前生の姿(因位)顕現先・場所本地仏
覚満大菩薩赤城山 覚満淵覚満大菩薩(習合)