TOKIWA
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連載・第一篇 SERIES PART I
巻第四 第二十二

出羽国羽黒権現

Dewa-no-kuni Haguro Gongen-ji — Shintōshū, Vol. IV, No. 22
典拠神道集 巻第四 第二十二
著者渡邉 朱鷺
巻第四 第二十二 出羽国羽黒権現事
原 典

出羽国羽黒権現は出羽三山の中心なり。本地は観音菩薩なり。

月山の本地は阿弥陀如来なり。湯殿山の本地は大日如来なり。

本地垂迹の理を明らかにし、神仏一体の証なり。

【要 約】

出羽国羽黒権現は出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)の中心で、本地は観音菩薩。月山は阿弥陀如来、湯殿山は大日如来とする。東北修験道の中心霊場として、山岳の神威を三山一体の本地垂迹体系で説明する。

【注記】

出羽三山(山形県鶴岡市)は蜂子皇子(崇峻天皇の皇子)開山伝説を持ち、修験道の主要霊場として中世以降に全国的な名声を得た。羽黒山(観音)・月山(阿弥陀)・湯殿山(大日)という三山の本地仏の割り当ては、胎蔵界・金剛界・不空の三部に対応させる密教的解釈と関わる。羽黒派修験の独自の教義体系の形成に本地垂迹論が重要な役割を果たした。

── 本地仏対応表 ──
前生の姿(因位)顕現先・場所本地仏
羽黒権現羽黒山 出羽三社観音菩薩
月山権現月山神社阿弥陀如来
湯殿山権現湯殿山神社大日如来