TOKIWA
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連載・第一篇 SERIES PART I
巻第五 第二十八

地神五代

Chijin Godai-ji — Shintōshū, Vol. V, No. 28
典拠神道集 巻第五 第二十八
著者渡邉 朱鷺
巻第五 第二十八 地神五代事
原 典

第一は天照太神(伊勢大神宮、日本国の大棟梁)なり。

第二は正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊なり。第三は天津彦彦火瓊瓊杵尊(母は栲幡千千姫)なり。

第四は彦火火出見尊(母は木花開耶姫)なり。第五は鵜葺草葺不合尊(母は豊玉姫)なり。

以上を地神五代という。第四の御子が神武天皇にして、人皇の初めなり。本地垂迹の理を明らかにし、神仏一体の証なり。

【要 約】

天照大神(伊勢大神宮)から神武天皇の父・鵜葺草葺不合尊に至る地神五代の系譜を詳述する。各代の母の名と系譜を記し、神武天皇を五代の御子として人皇の始まりを位置づける。記紀神話の神代系譜を本地垂迹の枠組みに接合し、伊勢神道の影響を強く受けた章。

【注記】

「地神五代」は記紀において「天神七代」(巻第五・天神七代事)に次ぐ神代の区分で、地上における神々の時代を指す。神道集における本章は、記紀の神代系譜を唱導の文脈に組み込み、在地の神社縁起と結びつけるための神代史的基盤を提供する機能を持つ。天照大神を「日本国の大棟梁」と表現する点に、天台系の神国思想の影響がみられる。天神七代事(巻第五・第二十七)の後続章として、神代から人皇への橋渡しの役割を担う。

── 本地仏対応表 ──
前生の姿(因位)顕現先・場所本地仏
天照太神(第一代)伊勢大神宮(大棟梁)
天忍穂耳尊(第二代)
瓊瓊杵尊(第三代)
彦火火出見尊(第四代)
鵜葺草葺不合尊(第五代)→神武天皇