TOKIWA
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連載・第一篇 SERIES PART I
巻第八 第四十八

上野国那波八郎大明神

Kōzuke Nawa Hachiō Daimyōjin-ji — Shintōshū, Vol. VIII, No. 48
典拠神道集 巻第八 第四十八
著者渡邉 朱鷺
巻第八 第四十八 上野国那波八郎大明神事
原 典

上野国那波八郎大明神は、那波八郎の神なり。本地は観音菩薩なり。

那波八郎の前生物語(苦難を経て神となる)を記す。

本地垂迹の理を明らかにし、神仏一体の証なり。

【要 約】

上野国那波郷(群馬県伊勢崎市那波地区)の那波八郎大明神の縁起。本地は観音菩薩で、那波八郎の前生における苦難の物語を通じて神となった経緯を語る。那波氏の祖神としての性格を持ち、東国武士層の観音信仰を反映した因縁物語。

【注記】

那波氏は上野国那波郡を本拠とした在地武士団で、足利氏・新田氏と並ぶ関東の名族。「那波八郎」という名は武士名の形式をとりながら神格化されており、在地武士の祖先伝承が本地垂迹の枠組みで語られた典型例。観音菩薩を本地とすることは、苦難・救済・転生という物語の型と観音の「普門品」的な救済観念が結びついたもの。上野国グループ最後の章として、神道集の東国偏重の縁起群の締めくくりにあたる。

── 本地仏対応表 ──
前生の姿(因位)顕現先・場所本地仏
那波八郎那波八郎大明神 社殿観音菩薩